悪夢の1日 その5

我が家に着くとすでに奥さんの車があって一安心。
チャリを庭に置いてるとノッコの鳴き声が!!
良かった!

玄関を開けると母親とノッコが出迎えてくれた。
明かりは懐中電灯とろうそくのみで辺りを見回したがリビングの家具は無事だし、ピアノもちょっと動いた程度。
キッチンの食器棚は上の扉が片方外れただけで食器も数枚破損しただけだった。

1階は母親の部屋も被害なく、2階に上がると奥さんが片付けしていた。
俺は、この規模の揺れだしテレビとパソコンと洋服タンスは悲惨な状態だと覚悟してたのだが…

なんと皆無事だった!テレビもタンスもベッドもパソコンのラックも全て倒れることなく、横に50~60センチくらい移動していた。

下と2階の状況から今回の揺れは西南西から東北東に向けて激しく揺れたので我が家の家具やテレビ、パソコンラックの側面になり倒れることなく横移動で済んだのはラッキーだった。

夕ご飯は電気もガスも使えず冷たいパンとハムとチーズだったがチャリで15キロ汗だくで走ってきたので十分空腹を満たしてくれた。

外は雪が舞って寒いのだが暖房は電気がないと作動したいので皆、上着を羽織って震えながら過ごさないとならなくなりそうだ。

食後、寒さをしのぐためベッドに入りながら携帯を電池充電してワンセグで今回の地震の様子を初めてニュースで見た。

そして想像していた以上の被害状況に言葉を失った…

しばらくしてチャリをこいだ疲れもあり、いつの間にか眠りに落ちたが、すぐまた激しい揺れに目が覚める。

余震が15分間隔で何度も発生してゆっくり眠ることも出来なかった。

それでも疲れもあり何度も眠っては揺れで起こされるの繰り返しで翌朝となった。

悪夢のような1日だったが夢でなく現実なのが悲しい。
しかしうちはまだ家族皆無事だし、家もちゃんと生活出来るのだからありがたく思わなければ。
津波に襲われて多くの人たちが命を失った。

サポ仲間のト○チは石巻の海に近い所に住んでてメールしても返信がなくて心配だ。なんとか家族共々無事であって欲しい!