アレシャンドレ・パト１８歳。
一昨年仙台カップでブラジル代表で活躍し、その年末ＣＷＣでインテルナシオナルでクラブ世界一に貢献しその才能の素晴らしさを世界中に知らしめた。
バルサ、レアル、マンＵ等ビッグクラブから当然のようにオファーが殺到したが彼が選んだのは、セリエＡのＡＣミラン。
ミランは、昨年ＣＷＣでクラブ世界一の称号を手にしたが国内リーグ戦で調子が上がらずにスクデッドはおろか来年度ＣＬ出場権利の４位以内も危うい状況。
昨年末最後の試合のミラノダービーでも首位インテルに力負けでチームとしてなんらかの変化が欲しかった。
年が変わって最初の試合でアンチェロッティの打った手は、いきなりパトをスタメン！
しかもケガから復帰のロナウドとの２トップ！
トップ下のカカを置く強力ブラジルトリオだ。
試合は、予想以上に点が入る展開となった。
ロナウドが、運動量があまりなくも効果的にボールに絡んでパトやカカが相手ＤＦを翻弄。ピルロやセードルフからのパスもよく通ってミランペースで試合は進んでいく。
１５分、ピルロからの鋭いスルーパスは、ロナウドの足元に!
ロナウドは軽くフェイントを入れてシュートが前進してきたＧＫに当たりボールがゴールに！
パトが詰めて、相手ＤＦと競り合いながらもボールはゴールラインにイン！
さすがだ、ロナウド！！
太めな身体で頭は大仏みたいだけどやる時はやるな（苦笑）
しかしナポリも現在６位の順位にいるチーム。時折見せる速攻にミランＤＦラインが崩れかける。
特にラベッシのスピードにネスタ、カラーゼがついていけない。
２８分のナポリの同点ゴールもロングボールにミランＤＦが追いつけなくソサが見事に決める。
攻撃のリズムがパトとロナウドの動きから次々と生まれてくるのがこの日のミラン。
ロナウドからの絶妙のパスにパトが連続でシュートもＧＫが好セーブするもさらに後ろから詰めてきたセードルフがシュートで２点目だ！非常に見ごたえある波状攻撃だった。
パトは、ほんとに新人なの？？最初はちょっと硬そうに見えたがやはりモノが違うんだろう。
う～ん得点の匂いがするな～
それでもナポリも喰い下がる！縦パスが通り前を向いたラベッシにＰＡ内でカラーゼが倒してしまいＰＫを返上。
前半は２－２で折り返して、サンシーロのミラニスタからのブーイングも聞こえてきそうな雰囲気か？
今季のミランは、ホームのサンシーロでの勝利がない。この日前半いい形での得点をＤＦ陣が相手の攻撃のスピードにやられるという展開に重々しい気持ちでのハーフタイムだったのだろう。
後半、早々にそんな不安を一掃してくれるゴールが生まれる。
またもロナウドだ！！！！
セードルフがＰＡ外の左側で相手ＤＦをかわしてのクロスがゴール前に！ロナウドがＤＦのマークをうまくかわしてピンポイントのヘッドでゴール！！！！
散々酷評され、移籍の話も度々浮上したロナウドだがこの活躍でまわりの雑音をシャットアウトされるだろう。
さらにこの日、これまで影の薄かったカカーが後半２３分、ＰＡの外から自らの切り替えしから左隅にファインゴールを決めるともう残るはパトのゴールだけだ！
その期待にきっちり応えてくれたパト！その６分後、ロングボールをＤＦと競い勝つとＧＫと１対１も冷静にＧＫ下を抜けるシュートを決めてゴール！！！！！！
凄い１８歳だ！
なかなか調子の上がらないミランだが、パトがこれだけやれるのがわかったことと、ロナウドの復活で攻撃面での決定力は、だいぶ解消されそうだ。
ジラルディーノは、もう隅に追いやられてしまうだろうな。
あれだけ前の３人が動けるとピルロやセードルフからのパスも冴えてくるだろう。
ただ不安要素もある。
今までワントップで機能していた守備が２トップにしたことで綻びかけてきたこと。
この日ガットｳーゾが出場停止だったので汗かき役不在だってこともあったが中盤の底でピルロとアンブロジーニだけだったので特に前半危ない場面が何度かあった。
次節累積でピルロが不在でガットｳーゾが戻ってくるが、今後のミランの布陣をアンチェロッティはどのように考えてるのだろうか？
パト、ロナウドの２トップにするとこれまで守備的選手をひとり外すことになるが・・・
次節以降のミランの試合、いろいろ見所満載で楽しみだ！
